/ 更新: 2019/5/14
潜在意識は存在するのか?根拠はあるのか?
心理学
潜在意識は存在するのか?根拠はあるのか? 潜在意識という言葉、多くの人があたりまえのように使っていますが、そもそも潜在意識は存在するのか? 疑問を感じます。 そもそも潜在意識という言葉の使い方が、人によって違うので、定義から考えたほうが良さそうです。
潜在意識の定義
例えば「UFO」という言葉ですが、定義は未確認飛行物体ということなので、存在するのかどうかと問われたら、存在しますが答えになります。 調べてみたらすぐわかるものも、調べてもわからないものもありますが、空を飛んでいるけど何なのかわからなものはあきらかに存在します。 「UFO」を地球外の知的生命体の乗り物だと定義した場合、存在するかどうかという質問の複雑さが一気にあがります。 これと同じように潜在意識という言葉にも、大まかにわけて以下の2つの使い方があると思います。
-無意識 -集合的無意識
無意識という意味で使った場合、単に歩いたりするときに左足をだしてとか考えないというような話なので、簡単に潜在意識が存在すると言うことができます。 潜在意識を個人的無意識と集合的無意識に分けて考えると、上記の無意識は個人的無意識に該当し、もっと深層にあるのが集合的無意識だということになります。 集合的無意識はユングが提唱した概念で、無意識には自分の中だけの無意識(個人的無意識)以外に、人類共通の無意識が存在し、それが個人を超えてつながっているというものです。 潜在意識は存在するのか?という疑問が発生するのは、潜在意識という言葉を集合的無意識として使った場合になるでしょう。 心の奥底で他人とつながっているなんて信じられないし、証拠、根拠はどこにあるんだ?って思います。 ということで、 集合的無意識が存在する根拠=潜在意識が存在する根拠 となります。
集合的無意識が存在する根拠
ユングが集合的無意識が存在することを見出した根拠は以下です。
-精神病患者の妄想などに、古来からある神話や宗教のイメージと類似性がある。 -深い夢をみると同様な類似性を発見できる。 -世界各地に存在する神話に類似性がみられる。
これって、先祖代々受け継がれてきた情報という意味で単なる習性に近いような気がします。 これを拡大解釈して、心の奥底では、人と人はつながっているから、引き寄せの法則のようなことがおこるという理屈で話される場合がよくありますが、集合的無意識がつながったいる証拠はないので、論理破綻しています。
集合的無意識は人間同士でつながっている?
ユングの集合的無意識の理屈から、潜在意識が他人とつながっているという事実は見いだせないと思いますが、潜在意識が他人とつながっている可能性あると思います。 人間は多細胞生物なのですが、60兆個の細胞が連携しています。 実際問題、自分を形成している細胞の正確な範囲はわかりません。 「腸内微生物の移植が、自閉症スペクトラムの症状を軽減する」という研究結果が最近報告されました。 腸内微生物が、人間の社会的ふるまいに影響を与えるとしたら、腸内微生物はその人自身であるとも言えます。 プラナリアのように2つに切ったら、2匹になってしまう生物もいるし、ボルボックスのように細胞群体と呼ばれる単細胞生物と多細胞生物の中間のようなものもあります。 イワシは数千匹の群れで、まるで一匹の大きな魚かのように振る舞うことがあります。 こういう意味では、人間も単独で活動しているように見えても、集団が連携している可能性もあります。 とくに現在の人間は、単体で野生で生きることは不可能に近いので、集合的無意識が形成され、他人と心の奥底でつながっていても、全く不思議ではないでしょう。